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2005年9月15日 (木)

母性という欲望 子という暴力

いろはお母さんは7月29日に出産したのでママになって6週間ほどたちました。その間の経緯について少し書いておきます。最初の週は生まれたばかりの黒い毛の生えたうごめく生命体におっぱいに吸い付かれているという感じで、暑い中冷房をかけてもらってひたすらじっとしてました。2日半は胎盤を食べたせいもあり、水を飲んだ以外はずっと黒毛の生命らの傍を離れませんでした。一週間ほどで3時間おきの授乳になり、すこし扇風機の前で涼んだり、水をのんだりできるようになりました。なめるのはもっぱらお尻のお世話のためという感じでしたね。10日すぎてやや眼が開いてくるとぎこちないながらも、どこをというのではないのだけど黒モグラ状のものの身体をなめてやっていました。

劇的な変化が起きたのは2週間めです。まず女の子の眼が開き、次いで男の子の眼もあきました。最初は見えてなかったようなのですが、徐々に見えるようになると、おっぱいの位置に的確に一発でやってきます。手探り、匂い探りだったのが、眼で見てお母さんのおっぱいとお母さんの眼の動きに反応するようになりました。こうなると、いろはも仔猫が急激に可愛くなったらしく、頭や背中をグルーミングするようにぺローンっとしてやるようになりました。母子らしくなったなあと感じたのもこの頃です。

hahako 3週目は仔猫たちの甘えがピークで、お母さんを見つける=おっぱいくれー!って感じでさらにおっぱいに吸い付きながら両前足で乳房周辺を二匹してふーみふみ、もーみもみです。おっぱい出せー、もっと出せーって感じです。この頃はもういろはの体力が限界、仔猫からやや逃げ回り、お腹を壊し、はるかに面倒を見てもらう状態でした。

ところが、4週目に驚くべきことに、今度はいろはの母性が超過してしまい、んーなごー、んーにゃごーと鳴きながら、仔猫たちを探して回ります。仔猫たちは逆にもういつもお腹がぱんぱんで、「もーいいよー、お母さん、今眠いのー、おっぱい今いらない」という感じでいろはから逃げ狭い隙間に隠れてしまったりします。いろははおっぱいが張って張ってしかたがないらしく、なんとか無理やり捕まえてなめ回し、お腹の下に入れようと苦心惨憺している有様・・。3週目とは母子関係が完全に逆転しました。いろはは仔猫の耳とか顔とかも丁寧になめてやってます。眼に入れても痛くないくらいの可愛がりようです。

hahako2

昔、大学生の頃、寮に入っていて友人らが生後3日めくらいの猫がガムテープ塞ぎのダンボール箱に入れられてゴミ捨て場に捨てられていて、必死でミウミウ鳴く声に気がついて拾って来たことを思い出します。ユミちゃんという友達が当時猫の仔育てに一番くわしく、寮監さんの許可をとって暖めたミルクとスポイトで栄養を、濡れテッシュでお尻のお世話をして3週間めの離乳まで苦労して育てました。(その後、貰い手さんも見つかりました。)

いろはのママ生活4週目は母性超過で獣医さんのテレビで仔猫の声がするだけで、「どこ、どこ?私のおっぱいを求めている仔猫はどこ?」っと「んにゃごー・・みぃー」と呼びながら探し回る始末でした。うう、タイムマシンがあって今のいろはを運べれば、あの時の仔猫の里親になってもらえたのにと思う始末。

おそらく、4週目の今、母猫の過剰な乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)乳汁搾り出しホルモン(オキシトシン)のおかげで、体重の少ない子供もここでいっぱいおっぱいにありついて成長できるんだと思います。

母性は本能というよりはホルモン。自然にバランスよく発揮されるかというと、そう簡単ではないです。自然は意外にアンバランス。ホルモンバランスはギリギリのところで調整されてます。

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