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2006年2月21日 (火)

下絵を写す

さて、膠引きし、胡粉を塗って出来上がった麻布キャンバスに下絵を写す。このために世界堂でチャコグラファイトペーパー189円(税込み)を買ってあったのだが、これがマッタク役に立たなかった。要するに鉛筆の粉のついているカーボン紙みたいなものなんだけど、上からなぞっても写らない。いや下が紙ならいいんだけど、自作キャンバスの肌理と相性が悪いのである。

うーん、6Bの鉛筆で下絵の裏を真っ黒に塗って写してみる。やっぱりダメ。

sitae1仕方なく フレスコ画などで行う、「星取り法」をやるべく、下絵にポツポツ穴を開けてみる。うーん、これでは大まかすぎる。漆喰に制作するフレスコならいいけど。せっかく細かく下絵を描いたのに台無しである。良くない!(怒ってどうする)。

sitae2

悩み、試行錯誤の末、結局、「上げ写し」をやった。日本画や絵巻に用いる技法である。写す方の紙を畳んだり丸めたりし、それを瞬間的に広げて、目に映る残像で下の絵に写していく。

やってみてわかったけど、これはやっぱり33cmくらいの幅だからやれるんであって、幅が大きいと丸めにくくてとても無理。油絵のキャンバスで制作していた時には考え付きもしなかった。下絵を写すという単純な方法にも日本画と油絵の様式が確固たる壁としてあることがよーくわかった。

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2006年2月19日 (日)

下絵1

sitae3 絵を描いたことのない方には、想いもつかないことかもしれないけれど、絵は構図を決めるところまでが全行程の半分を占める。たとえば、3ヶ月で一作つくるつもりならば一ヶ月半が構図を決める期間。1ヶ月が制作期間ならば2週間が構図である。

というわけで、今は下絵の悩み期間真っ最中。それでも八部進んできたところだろうか。

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キャンバス決定

結局、試し描きの結果、最初の選択の3の麻布に決定しました。

sitagaki 理由は肌理の細かい麻布は顔料を膠で溶いたものを塗った時、目が細かすぎて布を染めたみたいになってしまうから。着物の図柄を描くわけではなく、やっぱり絵の制作をしたいので、質感にはこだわりたい。キャンバス張りをして、下絵を描きました。

sitae

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2006年2月16日 (木)

キャンバス作り3

世界堂(新宿3丁目)で木枠を特注する。

短軸33センチというサイズを考えています。日本の家屋は広くない。石造りの城でもないし、欧米のように同じ絵を永久に飾りっぱなしということもない。季節に応じて取り替えひっかえ飾りたいのが日本人である。(直接関係ないけど、うちも昨日玄関飾りを小さいひな祭り棗にしました。)

そりゃあ、学生時代は120号とか150号など巨大なサイズを平気で制作していましたが、このサイズを飾れる一般家屋はないでしょう。企業でも高層ビルとかの一階とかです。それでもずーっと同じを飾ってくれることはないですね。季節ごとの模様替えが大好きな日本人。壁画の文化があまりない日本。それなら、どんな大きさならいいのか。15で絵の道に進んで以来、ずっと心のどこかに引っかかっていた問題です。

掛け軸とか屏風の巻ける、畳めるというのは、優れた文化だと思う。和室の減った現代、昔のものをそのままというわけにはいきません。でも細長いものを縦に飾る場所なら日本の住環境にはたくさんあるんですね。玄関、窓の脇、階段、リビング、寝室しかり。F20号以上(長軸73センチ以上)を横に飾る壁面を探すのはたいへんですが、これが横34センチ、縦90センチならどこにでも飾れる。片付ける時も箪笥のなかで良し、クローゼットの奥にも立てかけて置いておけるし、押入れでもバッチリです。和室があるなら床の間に掛けることも可能。というわけで写真のようなサイズの細長い縦のキャンバスを自作してみました。

canvas01 大きい方のキャンバスが33センチ×73センチです。小さい方はM0号の市販のもの。ワインのビンの大きさから参照してください。

画布の麻布にはまだ悩んでいて、日本の土足禁止の住環境には目の細かい麻布で制作した方が良いだろうかとか考えています。今回は日本画の顔料と布を染めるための染料を使うので。木枠から外して、布としてしまっておけることを考えると、欧米の油絵の具キャンバスの麻布はゴツすぎる。

悩むことはいろいろあって、試行錯誤しながら進んでいます。染料、顔料は色彩が専門なのでたくさん持っているし、問題ないのですが、接着の媒体は何にするか。膠、フノリ、明礬。これらの配合の度合い。固定の方法。にじみ止めの方法などなど。

とりあえず、今日は試し描きをします。

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いろはに春

いろはゴロゴロ。お腹までシマシマ。

iroha iroha2 昨日は暖かかったですね。南から春風が吹き、夕方には暖かい雨が地面を濡らしました。

この萌しをうけて、いろはの様子がおかしい・・。猫の春の兆しも到来です。前回は1月20日すぎ、軽くでしたが、今回は本格的。

ゴロゴロ、ニャゴル~ニャゴルルル~。今宵は猫の舞踏会。どうしても今夜出かけたいのよぉ~っと・・。ご近所の猫の王子様、あたしの魅力にメロメロよ~っという感じ。

うう、ごめんね、いろは。今回は見送らせておくれ。今だと新学期の一番忙しい時期に出産になってしまう。昨年は5月末にお見合い、夏休みに出産でした。

一方、はるかは静かなものです。はるかは小柄で体力もいろはに比べれば落ちるのですが、そういうことも関係あるんでしょうか・・。猫にとって(人間にとってものですが)何回出産するのが良いのか、このへんで避妊というのはいつがいいのか悩ましいところです。

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2006年2月14日 (火)

キャンバス作り その2

camvas01 camvas05 4種類の麻布に膠液を刷毛で塗ったところ。大きさは35×80cmを基本としようと思う。着物のタトウ紙の大きさである。これくらいの大きさだと刷毛が動かしやすい。

大きいものを制作する時は屏風の発想でこれを縦に4枚とか6枚並べれば良いのである。(と思っている)

服を干すハンガーが使える大きさも室内制作にはありがたい。

まず

4:麻布1870 メートル1024円はダメだった。一番、目が粗く麻袋のような毛羽立ちのある素材で油絵のキャンバスを作った時にはこれくらい丈夫な麻布でないとと思ったのだが、写真のように膠引きしたところもののみごとに丸まってしまった。樹脂系のがっちりした油絵の下地を作るのならこれでいいのだが今回の用途には合いそうにない。

camvas03

1:リネンカラーファブリック TY3041-02 メートル980円

ソファのカバーになりそうな素材。薄手。縦糸と横糸が直角に交わってなくて、後からヨリそう。小さいキャンバスを作るのにはよさそうだが大きいのを作ると皺を伸ばす必要がありそうだ。

camvas04 2:麻100パーセント53600 AX01 メートル2079円

今回買った中で一番高い布。薄手。目は細かいし触っていてなかなか気持ちがいいのだが、上質すぎて、下敷きに引いたフェルト布(書道用下敷き)のケバがついてしまう。これはむしろ絵絹に準じる扱いで和室で丁寧に木枠に張れば良いのだろうけど、私の雑な扱いには耐えられそうにない。

camvas02

3:4240麻布 メートル1449円

今回買った中でもっとも良さそうなもの。油絵キャンパスの生キャンよりは目が細かく、リネンよりは荒い。皺は手で伸ばせる程度の硬さを持っている。膠引きもしやすい。

このへんかなあ。

ところで膠は吉祥の膠液100CC防腐剤入りを使った。最初出してみたら気温が低いために固まっていて、無理に溶こうとしたらゼラチンプルプル状態になってしまったので鍋で湯煎して溶く。膠から溶かしてもいいのだが、防腐剤が入ってないと腐るし、匂いも良くはないので液状のものを購入しようと思う。どこまでを画材店に頼り、どこから自作するかが悩みどころである。

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キャンバスを作る

覚書です。制作ノート

試験休みに入り少し時間ができたので、5月の個展の準備を始める。

昨日、吉祥寺のユザワヤへ行き、麻布を4種類買ってきた。

1:リネンカラーファブリック TY3041-02 メートル980円

2:麻100パーセント53600 AX01 メートル2079円

3:4240麻布 メートル1449円

4:麻布1870 メートル1024円

そもそも張りキャンを買えば済むのに何故キャンバスから作ろうとしているかというと、キャンバスに岩絵の具で描こうと思っているからである。もともと出身が油絵科であるためキャンバスで描きたい。けど、色彩に進んで岩絵の具の素材の柔軟性に触れ、これで描きたいという欲望に目覚める。金泥や金箔も貼れるし、光沢感も良い。

日本画の和紙をパネル張りも考えたが、もともとあのベニヤ板に紙という組み合わせが好きでない。単純にベニヤ板のザラザラがキライなのかもしれない。水張りテープもキライ。うまく扱えたためしがない。あとから剥がせないし、切り取ったらもう一度貼ることもできない。

決して広くない家で制作することを考えて、作品の保存方法にも悩んでいる。着物の保存方法は優れていると思う。日本家屋の構造からいって畳めないものはダメだ。

それで、麻布と木枠に膠を引き、胡粉とドウサで地を作っていこうと思っている。

  

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2006年2月 2日 (木)

いろはる姉妹

気を取り直して、いろはとはるかの姉妹らしいところを2枚。

makineko ban-neko こたつの巻き巻き猫

テレビの上のガーディアン

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チーズスイートホーム

ひさびさの更新です。

昨日、三省堂書店の漫画コーナーで見本になっている「チーズスイートホーム」こなみかなた作 1巻と2巻を見て欲しくなり購入しました。

お母さん猫はアメショーシルバータビーですね。。仔猫はアメショーミックスで可愛い。ところが、なんか、このお母さん猫の回想シーンが出てくるともう、なぜか涙が止まらない。

どうしてこんなに泣けるんだというくらい泣いてしまって。いや、そんなに悲しい話じゃないんですよ。普通に迷子猫が拾われる話だし、微笑ましいし。

だけど、私はペペちゃんのこと,(いろはるの母猫 05年春死亡。いろはるの異父姉ジュジュちゃんは、この本のチーちゃんそっくりのアメショーミックスでした。)とか、いろはがお母さんになった時のこと,3匹産まれて今はうちの庭に眠っているチィちゃんのことを思い出すのか泣けて泣けて。今試験休みで家にいられるのをいいことに人目をはばからず号泣してしまいまして。どーしてこんなに泣けるのか自分でも不思議なくらい泣けて。

このアメショーのお母さんとアメショーミックスの兄弟の思い出シーンが小さい一コマ出るだけで、もう涙ぽろぽろなのです。

仔猫たちが良い方々に迎えられて子離れしたのはもう去年の10月なのにあれから3ヶ月以上経つのに、どうして今頃こんなに泣けるんでしょう。しばらくパソコンからいろはと仔猫たちの写真を開いて母猫に甘える仔猫や、仔猫を舐める母猫を見て、涙目でぼーっとしてました。

そうしたら気づいた。そうだ、瞼の母だから泣けるんだ。マンガのチーの母猫はいつも眼を細めにしておっぱいくれて舐めてくれて。このマンガは仔猫の視点から描いているんですね。私はいろはと一緒に母猫の視点から見つめていた。現実の(うつし身の)いろははおっぱいあげながらももう疲れた~っという顔をしている時もあったし、仔猫たちを跨いで食事しに行ったこともあった。おっぱいを請求する仔猫に踏み踏みされすぎて、ひいひいしていたこともあるし、逆におっぱいが出すぎて満腹の仔猫たちを無理やり捕まえてお腹の下へ敷き込んだことも。母の残酷さも横暴さも兼ね備えていた。

子どもからの視点で、別れた母に思いを寄せる時、どうしてそれはこんなにも甘美なのか?母への憧憬は故郷への想いと同じで、ただ懐かしく夢のように切ないです。10月頃は母猫からの視点で見ていたのが、不意に仔猫からの強力な視点を与えられてムショウに泣けてくることがわかりました。涙の時間差攻撃。不思議だなあ。仔猫と別れたことが悲しいのではないのです。仔猫たちは新しい素敵なおうちに迎えられて、このマンガのチーちゃんのように徐々に徐々に自分のおうちになっていくんでしょう。もうきっと自分の家族、スイートホームになっているに違いない。

この涙は二度と帰らない仔猫の時間への郷愁です。哺乳類だったら誰でもわかる。(鳥類の父性愛も否定しないけど) はるかが膝の上にのって踏み踏みするとき、母猫ペペちゃんのおっぱいや舐め舐めされたことを思い出しているんでしょうか・・。

マンガは傑作なのでぜひ読んでみてください。

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