2006年9月15日 (金)

手のひらの上の命

Tenohira 本当になんとかする方法はなかったのだろうかとつぶやく。自分が殺してしまったのではないかとすら錯覚する。昨年のことが思い出される。明日の朝には埋葬することになるだろう。

たった100グラムの手のひらの上の重さが重い。

すごく重い。描くのも見るのも重い。でも描くことにした。命の重さは写真には写らないから描く。今しか君を描いてあげる時間はないから今描く。

自分の無力さを噛み締めるために描く。私は描く。

寸分違わぬ兄弟がすぐそこで母の乳に吸い付き、声をあげ、母猫の喉はゴロゴロと鳴っているのに、何故、お前は一つの小さな物体になってしまっているのか。すごく精巧な部品のように小さい爪、小さい鼻、舌、小さい斑点、全部揃っているのに、命だけがない。

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